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13話 触れる指先と、高まる体温

Auteur: みみっく
last update Date de publication: 2025-08-27 22:46:53

 ただでさえ、腕枕をして俺に抱き着くように寝ているヒナの、柔らかくて大きな胸の感触を意識しないように必死だったのに。薄いTシャツ越しに感じる乳首の感触が、体温と共に肌に直接伝わってくるかのようだった。

 そんな時に限って……ヒナの太ももが、俺の息子に当たる。むにっ、と柔らかく押し付けられる感触に、全身にゾクッとする快感が広がっていく。

「んっ……!」

 思わず声が出てしまって、慌てて手で口を押えた。ヒナが目を覚まさないかと、心臓が大きく跳ねた。

「……んー? ユウくん寝れないのー?」

 か細い声が聞こえ、ヒナがゆっくりと目を開いた。ぼんやりとした瞳が俺を捉え、その声に俺の心臓はさらに大きく脈打った。

「ま、まあ……ちょっと緊張しちゃって……二人で寝ることなんて……ないし」

 絞り出すように答える。声が裏返らなかったことに安堵しつつも、自分の顔が熱くなっているのが分かった。ヒナは小さく笑みをこぼすと、さらに俺に顔を近づけてきた。吐息がかかるほどの距離だ。甘い香りが直接鼻腔をくすぐり、全身が粟立つ。

「……そっかー。実は、わたしも。ドキドキしてるんだー。でも、ユウくんに抱き着いてると安心するんだー」

 そう言って、ヒナは俺の腕に絡ませた指を、ぎゅっと握りしめた。その言葉は、俺の鼓動を最高潮にまで高めた。ドキドキしているのは俺だけじゃない。そう思うと、嬉しさで胸がいっぱいになる。しかし、同時に、彼女の無邪気な甘えが、俺の理性をどこまでも試しているように感じられた。

 って……ちかいっ! 顔が近いって……!! 話しているだけでヒナの温かな吐息が、俺の唇にかかる。その熱さに、脳が痺れるような感覚に襲われる。この距離で、彼女の吸い込まれそうな瞳を見つめる俺は、もう限界だった。

「……わっ。え……これ」

 俺の声が漏れた瞬間、ヒナの表情が変わった。ムニムニと太ももを動かし、感触を確かめているような動き。そして、月明かりの中でもはっきりと分かるほど、ヒナの顔がだんだんと赤みが強くなるのを感じた。その視線が、俺の腰のあたりに注がれている。気づかれた……!?

「あ、そっか……わたしのせいで寝られなかったのかーごめんね。気づかなくて」

 ヒナはそう言って、申し訳なさそうに眉を下げた。その言葉に、俺はホッとした。引かれずに、軽蔑されずにこの状況を理解してくれたのだと、その時は思った。彼女の無邪気な優しさに、また胸が締め付けられる。

 だが……

「……ん。えっと、わたし……初めてだから、上手くできるか分かんないよ?」

 俺の心臓は、完全に止まった。……え? は? 何を言ってるんだ……ヒナは? 俺の頭の中は、一瞬にして真っ白になった。

「え?」

 俺が間抜けな声を出すと、ヒナは俺の目を真っ直ぐに見つめ、さらに続けた。その視線は、一切の悪意やからかいを含んでいない。純粋な疑問と、ほんの少しの不安が入り混じったような、真剣な瞳だった。

「興奮して寝られないんだよね? ちがった……かな? ……えっと、夜寝る前に男子はエッチな動画とか見て……出して寝るんだよね? わたしがいたら……できないもんね。気を使っちゃって……」

 ち、違う。違うって……ヒナさん。半分、正解だけど……。俺は、言葉を失った。ヒナのあまりにも予想外で、それでいてあまりにも無垢な発言に、どう反応すればいいのか分からなかった。顔が熱い。今度は、羞恥と困惑で、全身が火照るのを感じた。

 俺が答えに困っていると、ヒナはさらに近づいてきた。まるで、俺の戸惑いを察しているかのように、月明かりの中でもわかるほど顔を赤らめながら、彼女は小さな声を漏らした。

「ん……っしょ。ん……こう……かな?」

 そして、俺の腰のあたりに伸びてきた、柔らかな指。その指が、俺の息子に触れ、優しく撫でられた。ヒナの指の動きに合わせて、息子がピクピクと反応してしまう。全身に、ゾクゾクと痺れるような快感が走り、俺は思わずぎゅっと目を閉じた。こんなこと、夢じゃないのか?

「な、なにしてるの? ダメじゃないの? こんなこと……」

 俺の声は、震えていた。理性の最後の砦が、音を立てて崩れていく。こんな状況で、俺はもう自分を保てない。

「え? 仲良しだし、ふつーじゃない? 困ってたら助けるんだよ」

 ヒナは、何の悪気もない声で、そう言い放った。その純粋な言葉に、俺は再び思考が停止する。なにその仲良し……最高だな。って……そんな仲良し、聞いたことないけど!? 俺の頭は完全に混乱し、この状況をどう受け止めるべきか、もう分からなかった。ただ、ヒナの温かい手が、俺の息子を優しく包み込んでいる現実だけが、そこにあった。

 ヒナは、俺のハーフパンツに手をかけた。その姿が月明かりの下、彼女の指先が、パンツのゴムに触れるのが見えた。そして、ゆっくりと、本当にゆっくりと、パンツを下げていく。その動きに合わせて、俺の息子が、完全に露わになる。ひんやりとした空気に触れた息子は、さらに大きく存在を主張した。

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